3: 2019-08-23 (金) 08:05:22 takaboo ソース 現: 2022-02-07 (月) 22:01:22 takaboo ソース
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|CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|電源の逆接続は電源回路の即時破壊・全損扱いとなる。| |CENTER:BGCOLOR(red): :idea:|電源の逆接続は電源回路の即時破壊・全損扱いとなる。|
#ref(E166_CN2_CN3.png) #ref(E166_CN2_CN3.png)
--RS-458 I/F+-RS-485 I/F
#ref(DXLSHARE/RS485_IF.png) #ref(DXLSHARE/RS485_IF.png)
-電源と通信用信号ラインが接続 -電源と通信用信号ラインが接続
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**各機能の詳細 [#g2ca7cf7] **各機能の詳細 [#g2ca7cf7]
***MPU及びセンサ電源 [#c084dd0b] ***MPU及びセンサ電源 [#c084dd0b]
-CN2もしくはCN3に電源を印可すると、UD4内の3.3V・5V・12Vの各電源が生成されます。~+CN2もしくはCN3に電源を印加すると、UD4内の3.3V・5V・12Vの各電源が生成されます。~
ユーザプログラムが既に書き込まれていれば、自動的に実行が開始されます。 ユーザプログラムが既に書き込まれていれば、自動的に実行が開始されます。
***モータ用電源 [#d2189b53] ***モータ用電源 [#d2189b53]
モータの逆起電力などにより電圧の変動が起こりますが、その際に半導体の絶対最大定格を超えると容易に破壊します。付属のデカップリングコンデンサは必ず電源に対して並列に挿入してください。~ モータの逆起電力などにより電圧の変動が起こりますが、その際に半導体の絶対最大定格を超えると容易に破壊します。付属のデカップリングコンデンサは必ず電源に対して並列に挿入してください。~
-MPU及びセンサ電源を供給せずにモータ用電源のみを供給してもモータが勝手に動く事はありませんが、その状態が長時間維持される事は想定していません。両電源ともほぼ同時に印可するようにして下さい。+MPU及びセンサ電源を供給せずにモータ用電源のみを供給してもモータが勝手に動く事はありませんが、その状態が長時間維持される事は想定していません。両電源ともほぼ同時に印加するようにして下さい。
なお、MPU及びセンサ電源のみが供給されモータを駆動するプログラムが既に実行されている場合、その状態で後からモータ用電源を供給してもゲートドライバは活性化しません。~ なお、MPU及びセンサ電源のみが供給されモータを駆動するプログラムが既に実行されている場合、その状態で後からモータ用電源を供給してもゲートドライバは活性化しません。~
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**プログラムの開発環境 [#rd9c4cb1] **プログラムの開発環境 [#rd9c4cb1]
***GCC Developer Lite [#xcbed9da] ***GCC Developer Lite [#xcbed9da]
-GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]で紹介していますが、UD4では公式版ではないものを使用します。~+GCC Developer Liteの詳細については[[こちら>GCC Developer Lite]]で紹介しています。~ 
 +基本パックとARMパックをダウンロードし、基本パックをフルインストールしたらARMパックのコンポーネントから「LPC82xでのみ使用」を選択してインストールします。
-~ -~
-#ref(https://www.besttechnology.co.jp/do​wnload/USER/TECHSUPPORT/GDL2.6.0.55_LPC824_2.exe)~+GDL2.6.0.55_LPC824_2.exe~
141,702,743 byte~ 141,702,743 byte~
MD5sum:c99f5a38632cf028ddc9870af5691cd7~​ MD5sum:c99f5a38632cf028ddc9870af5691cd7~​
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GCCDevl及びSTERMのコンポーネント更新に伴う再構築 GCCDevl及びSTERMのコンポーネント更新に伴う再構築
-本来であればインストーラーを用いて必要なファイルを自動的にインストールするものですが、ここではGCC Developer Liteがインストールされた状態をそのままzip形式で圧縮し自己解凍ファイルにしたものを提供します。~ 
-他のバージョンのGCC Developer Liteを使用している場合は、上書きコピー等はしないよう注意して下さい。~ 
-ダウンロードしたフィルを実行すると、「C:\Program Files」もしくは「C:\Program Files (x86)」フォルダの配下に展開されます。~ 
-既に別のバージョンを使用している場合は、ダウンロードしたファイルを予めアーカイバで展開しておき、ルートフォルダ名をBestTech2等に変更するなどしてから、「C:\Program Files」もしくは「C:\Program Files (x86)」フォルダの配下に移動します。~ 
-また、ショートカット等は作成されませんので、展開先の「C:\Program Files\BestTech\GCC Developer Lite\GCCDevL.exe」へのショートカットをデスクトップ等に作っておくと良いでしょう。 
- 
-なお、最新のノートンインターネットセキュリティーにてスキャン済みですが、相当量のバイナリファイルが他社のアンチウィルスで排除される可能性があります。正常に動作しない場合はアンチウィルスにて必要なファイルが削除されていると思われます。 
- 
-更に、インストーラーを用いていない弊害がいくつか生じるため、初回のみ以下の手順を踏んで下さい。 
-+GCCDevL.exeを実行し、Languageメニューを開き、japaneseを選択。 
-+GCCDevL.exeを一端終了。 
-+GCCDevL.exeを実行 
- 
-UD4をサポートするのは''GCC Developer Lite Version2.6.0.55''以降となります。~ 
-#ref(GDL_UD4_Select.png) 
UD4で使用される主要なコンポーネントを簡単に紹介します。 UD4で使用される主要なコンポーネントを簡単に紹介します。
-''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]'' -''[[GCC Developer Lite>GCC Developer Lite#GCCDevL]]''
Line 560: Line 546:
-電流をシンクできない直流電源装置等をモータ用電源として使用しない事。状況によっては逆起電力によって見かけ上の電源電圧が上昇し、耐圧を超える場合がある。 -電流をシンクできない直流電源装置等をモータ用電源として使用しない事。状況によっては逆起電力によって見かけ上の電源電圧が上昇し、耐圧を超える場合がある。
-ノイズが大きいモータを使用する場合は、ノイズ対策を十分に施す事。アークが飛ぶ程の高インダクタンスなモータの使用は推奨しない。また、そういったモータへ定格を超える電源を印加する事は絶対にしてはならない。 -ノイズが大きいモータを使用する場合は、ノイズ対策を十分に施す事。アークが飛ぶ程の高インダクタンスなモータの使用は推奨しない。また、そういったモータへ定格を超える電源を印加する事は絶対にしてはならない。
--モータへの急激な指令値更新は行わない事。特に急反転等を行うとモータ電源として仕様以下の電圧を印可していても逆起電力やノイズが過大になり、それによって半導体の耐圧を超える場合がある。+-モータへの急激な指令値更新は行わない事。特に急反転等を行うとモータ電源として仕様以下の電圧を印加していても逆起電力やノイズが過大になり、それによって半導体の耐圧を超える場合がある。
-最悪なケースではFETがショート状態の故障モードに陥るため、その際にバッテリ等が超過放電にならないよう最終的に電流を遮断するためのヒューズ等を電源ラインに挿入しておく事。 -最悪なケースではFETがショート状態の故障モードに陥るため、その際にバッテリ等が超過放電にならないよう最終的に電流を遮断するためのヒューズ等を電源ラインに挿入しておく事。
-運転中以外はバッテリは全て取り外す事。 -運転中以外はバッテリは全て取り外す事。
Line 575: Line 561:
絶対最大定格を超えないという運用は実質的に難しく、ほんの少しのパルス的なノイズでも永久破壊する事も起こりえます。~ 絶対最大定格を超えないという運用は実質的に難しく、ほんの少しのパルス的なノイズでも永久破壊する事も起こりえます。~
そこで、TVSダイオードを設置する事をお勧めします。定電圧ダイオードをノイズ源となる端子に挿入して電圧を抑えるといった手法で、電源と負荷接続端子の5カ所に設置しておけば良いでしょう。~ そこで、TVSダイオードを設置する事をお勧めします。定電圧ダイオードをノイズ源となる端子に挿入して電圧を抑えるといった手法で、電源と負荷接続端子の5カ所に設置しておけば良いでしょう。~
-TVSダイオードのクランプ電圧は印可される電源電圧以上かつ半導体の絶対最大定格電圧以下、容量はモータの回生電力を吸収しきれるものを選びます。+TVSダイオードのクランプ電圧は印加される電源電圧以上かつ半導体の絶対最大定格電圧以下、容量はモータの回生電力を吸収しきれるものを選びます。
#ref(ud4_tvs_mount.png,50%) #ref(ud4_tvs_mount.png,50%)
なお容量がかなり大きめかつ高価ではありますが、実例として[[15KPA51A>https://www.littelfuse.co.jp/​products/tvs-diodes/leaded/15kpa/15kpa51​a.aspx]]を適用したことがあるため、この仕様で宜しければ[[5個セットで販売>http://www.besttechnology.co.jp/modules​/onlineshop/index.php?fct=photo&p=254]]しています。 なお容量がかなり大きめかつ高価ではありますが、実例として[[15KPA51A>https://www.littelfuse.co.jp/​products/tvs-diodes/leaded/15kpa/15kpa51​a.aspx]]を適用したことがあるため、この仕様で宜しければ[[5個セットで販売>http://www.besttechnology.co.jp/modules​/onlineshop/index.php?fct=photo&p=254]]しています。


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