9: 2014-09-11 (木) 22:04:21 takaboo | 現: 2015-03-10 (火) 01:04:01 takaboo | ||
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- | TITLE:BTE061E USB-3WAY MANUAL | + | TITLE:USB-3WAY MANUAL |
#norelated | #norelated | ||
#contents | #contents | ||
[[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=150]] | [[ショップページへ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=150]] | ||
**概要 [#x19d52f1] | **概要 [#x19d52f1] | ||
- | USB-3WAYはPCのUSBコネクタに3種類のシリアルI/F(RS232C・RS485・TTL)を増設する製品です。~ | + | USB-3WAYはPCのUSBコネクタに3種類のシリアルI/F(R-S232C・RS-485・TTL)を増設する製品です。~ |
- | RS232Cは全二重かつ一部のハードフロー制御端子を、RS485及びTTLはデータのみの半二重をサポートし、基本的にいずれか1つのI/Fのみを使用する事を前提とした構成となっています。 | + | RS-232Cは全二重かつ一部のハードフロー制御端子を、RS-485及びTTLはデータのみの半二重をサポートし、基本的にいずれか1つのI/Fのみを使用する事を前提とした構成となっています。 |
**仕様 [#i301ae77] | **仕様 [#i301ae77] | ||
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|電源 |USBバスパワー |<| | |電源 |USBバスパワー |<| | ||
|コネクタ |USB microB x1 &br;D-SUB 9pin オス x1 |<| | |コネクタ |USB microB x1 &br;D-SUB 9pin オス x1 |<| | ||
- | |各I/F仕様 |RS232C|複信 全二重 (CD,ER,DR,CI使用不可)&br;最大通信速度 1Mbps (Load:250pF/3kΩ)&br;ESD保護 ±10kV&br;絶対最大定格:-22V~+25V| | + | |各I/F仕様 |RS-232C|複信 全二重 (CD,ER,DR,CI使用不可)&br;最大通信速度 1Mbps (Load:250pF/3kΩ)&br;ESD保護 ±10kV&br;絶対最大定格:-22V~+25V| |
- | |^|RS485|複信 半二重&br;最大通信速度 3Mbps&br;最大ノード数 256台&br;ESD保護 ±15kV&br;絶対最大定格:-12V~+15V| | + | |^|RS-485|複信 半二重&br;最大通信速度 3Mbps&br;最大ノード数 256台&br;ESD保護 ±15kV&br;絶対最大定格:-12V~+15V| |
|^|TTL|複信 半二重&br;最大通信速度 3Mbps&br;ESD保護 ±2kV&br;絶対最大定格:6V | | |^|TTL|複信 半二重&br;最大通信速度 3Mbps&br;ESD保護 ±2kV&br;絶対最大定格:6V | | ||
+ | |||
+ | ***外観 [#u9ce9c24] | ||
+ | | [[3D pdf>http://www.besttechnology.co.jp/download/3D/E104B_3D.pdf]] | | ||
***内部簡略ブロック [#p74c6514] | ***内部簡略ブロック [#p74c6514] | ||
Line 39: | Line 42: | ||
-ピンアサインは以下の通り。 | -ピンアサインは以下の通り。 | ||
#ref(D-SUB.png) | #ref(D-SUB.png) | ||
- | | Pin No. | 名称(RS232C) | Signal | Direction |h | + | | Pin No. | 名称(RS-232C) | Signal | Direction |h |
| 1 | | TX/RX(TTL) | I/O | | | 1 | | TX/RX(TTL) | I/O | | ||
- | | 2 | RD | RXD(RS232C) | I | | + | | 2 | RD | RXD(RS-232C) | I | |
- | | 3 | SD | TXD(RS232C) | O | | + | | 3 | SD | TXD(RS-232C) | O | |
- | | 4 | | D+ (RS485) | I/O | | + | | 4 | | D+ (RS-485) | I/O | |
| 5 | SG | GND | - | | | 5 | SG | GND | - | | ||
- | | 6 | | D- (RS485) | I/O | | + | | 6 | | D- (RS-485) | I/O | |
- | | 7 | RS | RTS (RS232C) | O | | + | | 7 | RS | RTS (RS-232C) | O | |
- | | 8 | CS | CTS (RS232C) | I | | + | | 8 | CS | CTS (RS-232C) | I | |
| 9 | | USBバスパワーに接続 | O | | | 9 | | USBバスパワーに接続 | O | | ||
9ピンにはPCのUSB端子から供給されるUSBバスパワーが接続されており、PCのUSBポートが許容する電流値以下であれば本端子を外部機器用電源として使用可能。 | 9ピンにはPCのUSB端子から供給されるUSBバスパワーが接続されており、PCのUSBポートが許容する電流値以下であれば本端子を外部機器用電源として使用可能。 | ||
Line 73: | Line 76: | ||
***I/Fの選択 [#i43f2580] | ***I/Fの選択 [#i43f2580] | ||
- | 送信はRS232C・RS485・TTLの全I/Fに対して同時に行われ、選択することはできません。~ | + | 送信はRS-232C・RS-485・TTLの全I/Fに対して同時に行われ、選択することはできません。~ |
受信はD-SUBへ接続されている端子全てが対象で、内部でOR接続されています。そのため通常はいずれか1つのI/Fのみを外部機器と接続して使用するものとしています。~ | 受信はD-SUBへ接続されている端子全てが対象で、内部でOR接続されています。そのため通常はいずれか1つのI/Fのみを外部機器と接続して使用するものとしています。~ | ||
- | TTLおよびRS485は半二重I/Fを介して送受信が排他的に行われます。TTLは1番端子のみ、RS485は4番(D+)と6番(D-)端子となります。~ | + | TTLおよびRS-485は半二重I/Fを介して送受信が排他的に行われます。TTLは1番端子のみ、RS-485は4番(D+)と6番(D-)端子となります。~ |
無通信状態では常に受信モードとなり、PCから送信がなされると送信モードに切り替わり、送信バッファ内のデータを送信し切ると再度受信モードとなります。 | 無通信状態では常に受信モードとなり、PCから送信がなされると送信モードに切り替わり、送信バッファ内のデータを送信し切ると再度受信モードとなります。 | ||
***ボーレート [#f785184a] | ***ボーレート [#f785184a] | ||
- | RS232Cは最大で1Mbps、RS485とTTLは最大で3Mpbsまで対応します。~ | + | RS-232Cは最大で1M[bps]、RS-485とTTLは最大で3M[bps]まで対応します。~ |
なお、FTDIのUSBシリアル変換ICの仕様として、設定可能なボーレートは次式により導かれ、さらに高い順に以下の表の様に決定されています。 | なお、FTDIのUSBシリアル変換ICの仕様として、設定可能なボーレートは次式により導かれ、さらに高い順に以下の表の様に決定されています。 | ||
- | real baudrate = 3000000 / internal divisor | + | actual baudrate = 3000000 / internal divisor |
- | | real baudrate[bps] | internal divisor |h | + | internal divisor = n + 0, 0.125, 0.25, 0.375, 0.5, 0.625, 0.75, 0.875 |
+ | (n = 2..16384) | ||
+ | |||
+ | | actual baudrate[bps] | internal divisor |h | ||
| 3000000| 0*| | | 3000000| 0*| | ||
| 2000000| 1*| | | 2000000| 1*| | ||
Line 113: | Line 119: | ||
ホストから任意のボーレートを指定すると、デバイスドライバは上記表のうち最も近いボーレートに丸めた値を採用するため、高いボーレートほど誤差が大きくなりがちです。できるだけこの表で表されるボーレートを採用する事を推奨します。 | ホストから任意のボーレートを指定すると、デバイスドライバは上記表のうち最も近いボーレートに丸めた値を採用するため、高いボーレートほど誤差が大きくなりがちです。できるだけこの表で表されるボーレートを採用する事を推奨します。 | ||
- | ***RS485 I/Fのターミネータ [#v3556d4e] | + | ***RS-485 I/Fのターミネータ [#v3556d4e] |
- | RS485のD+とD-端子間にはソフト的(FTDI社のライブラリを介して)に挿抜可能な120Ωのターミネータが装備されています。デフォルトではターミネータがONとなっています。~ | + | RS-485のD+とD-端子間にはソフト的(FTDI社のライブラリを介して)に挿抜可能な120Ωのターミネータが装備されています。デフォルトではターミネータがONとなっています。~ |
自作のプログラムから制御する場合は以下のコードを参考にして下さい。 | 自作のプログラムから制御する場合は以下のコードを参考にして下さい。 | ||
// ターミネータON (CBUS3->HIGH) | // ターミネータON (CBUS3->HIGH) | ||
Line 125: | Line 131: | ||
-いずれの端子も絶縁されていません。 | -いずれの端子も絶縁されていません。 | ||
-TTL端子は4.7kΩでバスパワーへプルアップされています。 | -TTL端子は4.7kΩでバスパワーへプルアップされています。 | ||
- | -フル結線された市販のRS232Cケーブルを使用すると、本製品だけでなく接続機器にもダメージを与える可能性があります。相互に接触してはならない端子同士が接続がされないオリジナルなケーブルを使用して下さい。 | + | -フル結線された市販のRS-232Cケーブルを使用すると、本製品だけでなく接続機器にもダメージを与える可能性があります。相互に接触してはならない端子同士が接続がされないオリジナルなケーブルを使用して下さい。 |
-アプリケーションからポートをオープンした状態で本製品をPCのUSBコネクタから取り外さないで下さい。取り外す場合は必ず使用中のポートをクローズしてから行って下さい。 | -アプリケーションからポートをオープンした状態で本製品をPCのUSBコネクタから取り外さないで下さい。取り外す場合は必ず使用中のポートをクローズしてから行って下さい。 | ||
-USBバスパワー端子から電源を供給する場合、本製品をPCに取り付けた状態で後から電源を必要とする機器を本製品に接続することは避けてください。突入電流等で本製品が不安定になる場合があります。 | -USBバスパワー端子から電源を供給する場合、本製品をPCに取り付けた状態で後から電源を必要とする機器を本製品に接続することは避けてください。突入電流等で本製品が不安定になる場合があります。 | ||
-USBバスパワー端子へ外部から電源を接続することは本製品およびPCを破損しかねません。またバスパワー端子とGND端子を短絡しないでください。 | -USBバスパワー端子へ外部から電源を接続することは本製品およびPCを破損しかねません。またバスパワー端子とGND端子を短絡しないでください。 |