1: 2014-09-01 (月) 15:18:56 yoshida | 現: 2014-09-02 (火) 14:43:15 yoshida | ||
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- | マイコンボードを使用するにあたって | + | ベストテクノロジーのマイコンボードを使用するにあたっての予備知識と、簡単な手順を紹介します。 |
**まえがき [#q4dc5de8] | **まえがき [#q4dc5de8] | ||
- | ***ちょっとだけ言葉の整理 [#e449693e] | ||
とりまく環境がかわるにつれ、ひとくくりにできない事がますます増えつつあるマイコン。かつてはマイコンピュータの略称としてマイコンと言われていたと思うのですが、ここでいうマイコンはマイクロコンピュータを指しているつもりでいますので予めご承知置きください。 | とりまく環境がかわるにつれ、ひとくくりにできない事がますます増えつつあるマイコン。かつてはマイコンピュータの略称としてマイコンと言われていたと思うのですが、ここでいうマイコンはマイクロコンピュータを指しているつもりでいますので予めご承知置きください。 | ||
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早速紹介を兼ねつつ進めていきますが、できるだけ平易な語句に置き換えていますのでかえってわかりづらい所はご容赦ください。 | 早速紹介を兼ねつつ進めていきますが、できるだけ平易な語句に置き換えていますのでかえってわかりづらい所はご容赦ください。 | ||
- | ***取り扱いのあるマイコンボード [#zda1ee40] | ||
- | ベストテクノロジーで現時点で扱っているマイコンボードの外観と、すぐ使うために最低限必要な仕様だけ抜粋して紹介します。~ | ||
- | サイズの比較がしやすいように写真のスケールは大体合わせてあります。ざっと眺めると、色によってメーカや種類が分かれているのがわかると思います。~ | ||
- | なお、これらのマイコンボードはプリント基板上にマイコン・スイッチ・クロック・抵抗・コンデンサ・レギュレータが搭載されており、必要に応じてプリント基板の両端に設けられたランドを介して外部に信号を引き出すといったスタイルを踏襲しています。~ | ||
- | マイコンを動作させるために必要な最低限の回路で構成されており、大抵は電源を供給するだけでパソコンと通信するための機能は活性化します。 | ||
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- | ****BTC064 H8/3694Fマイコンボード [#r192f973] | ||
- | #ref(http://www.besttechnology.co.jp/uploads/onlineshop/middles/e00012e4a1642b206283.png,65%) | ||
- | -2006/4初期版リリース | ||
- | -ルネサスエレクトロニクス社 H8/3694F(H8 Tinyシリーズ 64ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 20MHz | ||
- | -RS232C I/F装備 | ||
- | -別途DC5Vの電源供給が必要 | ||
- | -基板上にマイコンに接続された不揮発メモリを装備 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した40ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC064B H8/3694Fマイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=12]] | ||
- | |||
- | ****BTC065 H8/3687Fマイコンボード [#f8e891de] | ||
- | #ref(http://www.besttechnology.co.jp/uploads/onlineshop/middles/q00013q4a7aa7a04b76d.png,80%) | ||
- | -2003/11初期版リリース | ||
- | -ルネサスエレクトロニクス社 H8/3687F(H8 Tinyシリーズ 64ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 20MHz | ||
- | -RS232C I/F装備 | ||
- | -別途DC5Vの電源供給が必要 | ||
- | -基板上にマイコンに接続された不揮発メモリを装備 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した60ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC065 H8/3687Fマイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=13]] | ||
- | |||
- | ****BTC067C ATmega32Aマイコンボード [#kc9accd0] | ||
- | #ref(BTC067C ATmega32Aマイコンボード/E17F_TOP.png,37%) | ||
- | -2004/9初期版リリース | ||
- | -Atmel社 ATmega32A(AVRシリーズ 44ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 16MHz | ||
- | -USB I/F装備(FTDI社 USB UART IC装備) | ||
- | -パソコンのUSBから電源供給可 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した40ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC067C ATmega32Aマイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=154]] | ||
- | |||
- | ****BTC068B ATmega128Aマイコンボード [#a1467134] | ||
- | #ref(BTC068B ATmega128Aマイコンボード/E019C_TOP.png,38%) | ||
- | -2004/9初期版リリース | ||
- | -Atmel社 ATmega128A(AVRシリーズ 64ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 16MHz | ||
- | -USB I/F装備(FTDI社 USB UART IC装備) | ||
- | -パソコンのUSBから電源供給可 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した60ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC068B ATmega128Aマイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=156]] | ||
- | |||
- | ****BTC092 AT91SAM7S32マイコンボード [#g6763452] | ||
- | #ref(BTC092 AT91SAM7S32マイコンボード/AT91SAM7S32_TOP.png,82%) | ||
- | -2006/5初期版リリース | ||
- | -Atmel社 AT91SAM7S32(ARM7コア 48ピン)を搭載 | ||
- | -RS232C I/F装備 | ||
- | -別途DC3.3Vの電源供給が必要 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した40ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC092 AT91SAM7S32マイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=8]] | ||
- | |||
- | ****BTC091 AT91SAM7S256マイコンボード [#zae7707d] | ||
- | #ref(BTC091 AT91SAM7S256マイコンボード/AT91SAM7S128-256_TOP.png,80%) | ||
- | -2005/10初期版リリース | ||
- | -Atmel社 AT91SAM7S256(ARM7コア 64ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 48MHz | ||
- | -RS232C I/F装備 | ||
- | -USB I/F装備 | ||
- | -パソコンのUSBから電源供給可 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した52ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC091 AT91SAM7S256マイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=9]] | ||
- | |||
- | ****BTC095 AT91SAM7X512マイコンボード [#o6a2db26] | ||
- | #ref(BTC095 AT91SAM7X512マイコンボード/AT91SAM7X512_TOP.png,83%) | ||
- | -2009/6初期版リリース | ||
- | -Atmel社 AT91SAM7X512(ARM7コア 100ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 48MHz | ||
- | -RS232C I/F装備 | ||
- | -USB I/F装備 | ||
- | -CAN I/F装備 | ||
- | -パソコンのUSBから電源供給可 | ||
- | -イーサネット用PHY装備 | ||
- | -基板上にマイコンに接続された不揮発メモリを装備 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した80ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC095 AT91SAM7X512マイコンボード]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=10]] | ||
- | |||
- | ****BTC097 Digitus STM32F3 [#e73c4b12] | ||
- | #ref(BTC097 Digitus STM32F3/E108_TOP.png,57%) | ||
- | -2013/9初期版リリース | ||
- | -ST社 STM32F373(cortex-m4コア 48ピン)を搭載 | ||
- | -動作クロック 64MHz | ||
- | -USB I/F装備 | ||
- | -パソコンのUSBから電源供給可 | ||
- | -基板の両サイドにマイコンの各端子と直結した40ピンのランドを装備 | ||
- | -[[詳細仕様>BTC097 Digitus STM32F3]] | ||
- | -[[ウェブショップ>http://www.besttechnology.co.jp/modules/onlineshop/index.php?fct=photo&p=160]] | ||
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- | ***お勉強というお題目は後回し [#h65e8e4c] | ||
- | この分野で仕事をなさっていらっしゃる方が、最初どこから手をつけているのかは定かではありませんが、既に卵が先か鶏が先かわからなくなっている現況で、手始めにどこから手をつけるべきであるかをお仕着せで提示するのが難しいところです。~ | ||
- | 義務教育の過程では電気や電子回路といったカテゴリを学ぶ機会は皆無に等しいと思いますので、家族や友人が趣味で始めていないなどの余程の事情が無ければ、スマートフォンやパソコンに触れるぐらいが関の山ではないかと思います。もちろん、携帯電話やパソコンを使わされている時に疑問に思った事がきっかけになって調べ始めたら、いつの間にかその世界に囚われてしまったというケースもあるかもしれません。 | ||
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- | ここでは事の成り立ちや理屈はひとまず抜きに、「とりあえず」やってみようでスタートを切ります。わからない言葉はインターネットの世界に飛び出せば必要以上に見つかりますし、お勉強ライクなネタは後回しにして取り急ぎ具体的な目的に到達するまでの流れに重点を置きます。 | ||
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- | なお弊社で扱っているマイコンボードのうち、便宜的に最も簡単に扱えるものを対象としますので、全てのマイコンボードが紹介する手順で利用できるという事では無いことを予め理解しておいてください。 | ||
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- | ***半田付け [#cf24612a] | ||
- | 個人的な話で恐縮ですが、学生の頃から秋葉原のジャンクショップなどで入手した基板からパーツを外したり、ユニバーサル基板に独自の実装をしたりと、今思うとかなりの練習になったと感じています。 | ||
- | #ref(soldering.png) | ||
- | マイコンボードから外の世界との接点は基板の両端にあるランドを中継する事になりますが、実験しやすい様にコネクタやケーブルを装着するには半田しかありません。~ | ||
- | 今のうちにジャンク基板などを使って半田付けのテクニックを習得しておくべきでしょう。 | ||
**GCC Develoer Lite [#rf41f209] | **GCC Develoer Lite [#rf41f209] |