なし PCからBluetoothで接続したい。

Windows7が搭載されたPCにBluetoothモジュールが装備されており、それらがMicrosoftのプロトコルスタックに管理されている事を前提に、「ユニバーサルドライバ3 Advance」(以後UD3)の無線接続機能を使用してワイヤレスなコンソールを実現する手順を紹介します。
  1. UD3のBluetoothの設定
    (1)電源が接続されていないUD3のPB1とPB2を押しながらPCとUSBケーブルで接続し、UD3をブートローダのコマンドモードで起動します。UD3のブートローダがコマンドモードで起動したのを確認したら、PB1とPB2を放します。

    (2) SIMPLE TERMでUD3を接続した際に現れるCOMポートを開きます。


    (3) SIMPLE TERMのターミナルウインドウ上で’b'を入力し、Bluetoothの設定モードに入ります。


    (4) 'w'コマンドを使用して、BluetoothをMASTERに設定します。

    (5) 'h'コマンドを使用して、INQUIRYをONに設定します。

    (6) 'i'コマンドを使用して、MY NAMEを確認します。


    (7) ESCキーを押して、Bluetoothの設定モードを抜けます。UD3とPCはUSBケーブルでつないだままにして、UD3の電源を確保しておきます。
  2. WindowsのBluetoothデバイスとしてUD3を登録
    (1) 「コントロールパネル」から「デバイスの追加」を開きます。

    (2) しばらくすると先ほど確認した機器名称を持ったアイコンが表示されるはずなので、選択して「次へ(N)」をクリックします。


    (3) 「デバイスのペアリングコードの入力」を選択後、デバイスのペアリングコード「0000」(ゼロが4つ)を入力し、「次へ(N)」をクリックします。

    (4) 成功すれば「このデバイスは、このコンピュータに正常に追加されました」と表示されるので、「閉じる(C)」をクリックします。

    (5)コントロールパネルの検索ボックスで、「Bluetooth」と入力し、[Bluetooth 設定の変更] をクリックします。「Bluetoothの設定」の「COMポート」タブで、作成された着信と発信の2つのCOMポートを確認します。


    ・Bluetoothデバイスの追加につきましては、合わせてこちらをご参照下さい。
  3. 接続
    (1) SIMPLE TERMで先ほどのBluetoothの発信とあるCOMポート(画面上はCOM7)を開きます。
    (2) UD3のLED3(緑)が点灯すれば接続完了です。以後UD3のブートローダはこのCOMポートを介して使用することができます。なお、アプリケーションプログラムにおいては、APIのUD3_SET_DXPACKETMODEの設定に依存します。
  4. 切断
    (1) SIMPLE TERMで開いているCOMポートを閉じます。
    (2) UD3のLED3が消灯すれば切断完了です。
注意事項:
  • ペアリング済のUD3に、別のPCやBluetooth機器でペアリングを行ってしまうと、元のPCから再度接続する事ができなくなります。その場合は、一旦PCからBluetoothデバイスとして登録したUD3を削除した後、再度2.の作業を行います。
  • UD3のリセットボタンを押しても、Bluetoothの接続状態は維持されます。
  • Bluetoothが接続状態でかつ該当のCOMポートを開いている状態で、UD3の電源を先に切断してしまうと、SIMPLE TERMでは切断されたものとみなす事ができません。その場合、SIMPLE TERMから該当のCOMポートを使用して再度接続しようとしても失敗する事があります。