USBを使用したサードパーティのinfファイルは、Windowsに用意された
Usbser.sysドライバを参照する事が多いと思います。
GCC Developer Liteにおいても、AT91SAM7Sマイコンボード用(FDIII-HC, UD3含む)とSAM3Sマイコン用(MIO含む)にinfファイルが用意されています。
ところが、Windows 8(x64)ではデフォルトでinfファイルにデジタル署名がなされている事が前提となっており、デベロッパにとってWindows 8を採用する際の妨げとなっている様です。Windows 7より以前であればドライバのインストール時にデジタル署名を無視する事で適用できましたが、Windows 8ではがんとして拒否します。
それでは使い物にならないという事で、備忘録がてらWindows 8においてデジタル署名が無いinfファイルを適用する際の最も簡単な手順を以下に示します。
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動。
- bcdeditコマンドで次回起動時の設定変更を行った後にWindowsを再起動。
bcdedit /set {current} onetimeadvancedoptions on
- 再起動後スタートアップ設定画面になるので、7)の「ドライバー署名の強制を無効にする」を選択。
- 普通にログインし、認識させたいUSBデバイスをPCに接続して通常通りドライバをインストール。途中Windowsのセキュリティメッセージダイアログボックスが表示されたら、「このドライバーソフトウェアをインストールします(I)」を選択。この間Windowsを再起動してはいけません。
これ以後は特殊な操作無く、今迄通りデバイスが使用できるようになるはずです。再起動の度にこれらの作業をする必要はありませんが、接続するUSBポートを変更した場合は再度同じ方法でドライバをインストールしなくてはなりません。
なお、既にBCDにadvancedoptionsが登録されていると、本手順でスタートアップ設定画面にならない様です。その場合は、該当のエントリオプションを手動で削除しておきましょう。